ELECTRIFICATION

電動化への移行を加速

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世界の自動車産業は電動化へと向かっています。先進的なテクノロジーと手頃な価格を提供するステランティスの各アイコン・ブランドは、魅力的でクラスをリードする車両をお客様にお届けするため、包括的な戦略を採用して、電動化への移行を全力で推進しています。

この変化の一部は、お客様によっても推進されています。過去5年間にわたり、世界中のお客様の環境保護に対する意識は、世代を超えて急速に高まっています。実際、世界的な調査によると、アンケートに回答した人の64%が、環境保護を重要な価値として考えています。

これは、ステランティスも同様です。そのため、私たちは、「Powered by our diversity, we lead the way the world moves」(多様性を強さに、世界の動きに先駆けて道を切り拓く)というスローガンの一環として、「We Care for the Future」(私たちは未来を守る)という企業目標を掲げています。

現在、ヨーロッパで販売されているステランティス・モデルの約15%は、プラグインハイブリッド(PHEV)またはバッテリー式電気自動車(BEV)として定義される、低排出ガス車(LEV)です。2030年までに、その割合は70%以上に増加すると予想しています。同様に、米国では、2030年までに販売台数の40%以上をLEVにすることを目標としています。

ステランティスにおける電動化は、画一化されたものではありません。弊社のグローバル・エンジニアリングチームは、14のアイコン・ブランドのそれぞれに、ブランド固有のDNAを強化する車両プラットフォーム、駆動システム、エネルギー貯蔵システムを開発しています。

4つのBEVプラットフォーム

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私たちは、電気自動車にとって重要な要素は、航続距離、充電時間、手頃な価格、幅広い選択肢であることを理解しています。私たちの計画では、4つの最先端BEV車両プラットフォーム(STLA:Small、Medium、Large、Frame)、モジュール化とパフォーマンスを提供する3つの電気駆動モジュール(EDM)、すべての人に手頃な価格を実現する2つのバッテリー・セルを組み合わせて、さまざまな車両セグメントやクラスにサービスを提供することを目指しています。これらの組み合わせは、業界をリードする機能を実現し、500〜800kmの航続距離と、さまざまなタイプの駆動システム(前輪、後輪、4輪駆動)を提供します。

4つのプラットフォーム(3つのモノコック構造、1つのフレーム構造)は(全長および全幅の面で)優れた柔軟性を備え、コンパクトカー、ピックアップトラックからSUVに至るまで、それぞれの車両カテゴリーに最も効率的なソリューションを提供します。この高い柔軟性は、プラットフォーム間でのコンポーネントの共有に加えて、生産の複雑さを軽減して、スケールメリットを実現します。各プラットフォームは、年間最大200万台の生産に対応することができます。

ステランティスは、「STLA Small」から「STLA Frame」プラットフォームに至るまで、全世界の車両クラスをカバーする3つのEDMを採用します。この第3世代のテクノロジーは柔軟性が高く、モジュール方式によるスケーラブルな設計(70kWから330kW)と、全体的なコスト効率を最適化するための高レベルの共通性を備えています。この戦略の重要な要素は、スケーラブルなテクノロジー、共通のマイクロプロセッサー、内製のコントロールおよびソフトウェアを備えた3つのEDMファミリーすべてに搭載可能な、1つのパワーインバーターを開発することです。

「Cell-to-Pack」バッテリーの搭載


私たちは、2024年までに、2種類のバッテリーを車両に搭載することを計画しています。1つは、低コストで安定したニッケル・コバルトフリー・バッテリーで、もう1つは、ニッケルをベースに、密度を最適化して、高いエネルギー容量を提供するバッテリーです。

これらの2つの化学的組成は、プロセスおよびコンポーネントの素材を含め、高レベルの相乗効果を備えています。2026年から、これら2種類のバッテリーは、同じ「Cell-to-Pack」方式を採用して車両に搭載されます。この方式は、お客様のニーズ、エネルギー容量や充電速度の改善に対応してアップグレードすることが可能です。さらに、2026年までには、競争力を備えた最初の全固体電池を導入することを目標としています。

4xeプラグインハイブリッド・ドライブを備え、受賞歴のあるJeep®モデルは、すでに高い人気を誇っています。ステランティスでは、今後さらに多くのPHEVモデルを導入する予定です。これらのモデルは、ゼロエミッションによる走行と内燃エンジンによる長い航続距離を組み合わせています。

私たちはまた、小型商用車の世界的リーダーでもあります。これらの車両が社会で果たす重要な役割を考慮して、私たちは、ゼロエミッションの水素燃料電池車を含む、低排出ガス・テクノロジーを小型商用車に採用します。

さらに、駆動システムと同様に重要な要素として、私たちが開発している電動化モデルは、将来簡単にアップグレードできるように設計されています。これにより、車両のライフサイクルが延長され、お客様により多くの価値をもたらすことが可能になります。また、パートナーと協力して、EVモードにおけるより長い航続距離、毎分32kmの急速充電、長い耐用年数を実現する、LEV用の次世代バッテリーも開発しています。

私たちのビジョンは、単なる車両の範囲を超えて広がっています。ステランティスの電動化戦略は、主要な原材料を確実に調達するための対策から、バッテリーパックなどの主要コンポーネントの二次利用やリサイクルに至るまで、あらゆる範囲を網羅しています。

「お客様は常にステランティスの中心であり、300億ユーロを超える投資計画における私たちの取り組みは、日常生活にシームレスに適合するパフォーマンス、機能、スタイル、快適性、EV航続距離を備えたアイコン・モデルをお客様に提供することを目標としています」カルロス・タバレス、CEO

ステランティスは、以下の点で業界をリードしています。

  • 800km以上の航続距離
  • 4つのプラットフォームすべてのエネルギー需要で、セグメント最高の効率
  • 走行距離1kmあたりにおけるクラス最高の効率(0kWh/100km未満)
  • 0~100km/h加速(2秒)
  • クラストップの急速充電能力(毎分32km)
  • クラス最高のエネルギー貯蔵効率(エネルギー密度:1mあたり約60kWh)